「和田桃」のはなし
和田地区の特産品に「桃」があります。
「和田桃」として、毎年6月下旬から8月中旬ころまで、
県道沿いにある選果場の直売所のほか、旭町内や県西部の
スーパーや道の駅などで販売されます。
特に直売所には地元の方だけでなく、山口や広島方面からも来られ
列ができるほどの人気です。
私、実は、私が子どもの頃には「桃」はなかったことや、
長らく岡山へいたため、「桃」といえば「岡山」という印象で
恥ずかしながら、昨年、帰郷するまで口にしたことはなく、
昨年の7月に初めて「和田桃」を食べました。(;^ω^)
「なんと美味いのぉ!」
ほんとうに甘く香りのよい、桃らしい桃で感動しました。
(今まで、もったいないことしたのぉ~ (ToT))
その「和田の桃」について
「桃和会(ももわかい)」の木村会長にお話を伺いました。
和田地区の桃栽培が始まったのは明治期の1900年ごろで、
貧しかった農民を、豊原勘一郎というお医者さんが和田の山を切り開き、
桃を植え果樹園を開墾し、救ったそうです。
その桃の栽培も、昭和30年代には途絶えたそうで、
私が生まれたころ(昭和40年代)にはありませんでした。
(近所に固くて小さい桃がなる木はあったけど、
お世辞にもおいしいとは言い難いものでした、、、)
その後、昭和61年ころに、地域の若い方々が
「昔盛んだった和田の桃を復活させよう」を合言葉に
「桃和会」を立ち上げ、「和田の桃」を復活させたそうです。
当時は、「和田」だけでなく、「重富」や「本郷」など、
他地区にも植えたけど、定着せず、
結局「和田」にしか根付かなかったそうです。
「土が違うけえ、合わんのんだったかも知れん」とのこと
これって「特産」ですよね!(=゚ω゚)ノ
生産者の皆さんは、土づくり、病害虫からの防除、花摘み
摘果、袋掛けなどの一年を通して、大事に栽培されておられ、
収穫・選果・出荷販売まですべてこなされます。
栽培技術も生産者さん同士で研鑽され、
今の「和田桃」が維持されているそうです!
(だけえ、うまいんだのお~)
その地域の「たから」ですが、復活時40名だった生産者さんも
今は9名と高齢化の波に押されています。
と、ともに近年は「イノシシ、サル、カラスに熊」と有害鳥獣被害にも
頭を悩ませているそうです。
ですが、収穫シーズンを待ってる「和田桃」ファンのお客様に
喜んでもらえるのが何よりの励みとのことで、
木村会長も82歳と高齢ながら、今シーズンも頑張られるそうです!
そう言えば、木村会長が
「摘果した桃の実が何かに利用できればエエんじゃが?」
と言われていました!
何か思いついた方がおられれば教えてください!<m(__)m>